6月15日

 テントの外に出ると、曇りの天気だったが金花湯が水色に輝き、たたずんでいた。





まだ涼しいせいかブヨもいない。

気味の悪い声もピタリと止んでいて、鳥がさえずっている。

さっそく、入湯(^^)。

前日にMTBの一行が掘ってくれていたので、ひょうたん形の大きい方の湯船は適度な深さになっていた。

小さい方はやや浅いかな。

お湯の温度はややぬるいが、ぬるい湯の好きな私にはちょうど良い。

新緑と鳥のさえずりの中での金花湯はとても気持ち良い。

しばらく温まった後、「ぴかリン」さんの記事にあった「鳳凰の湯」、「大判の湯」、「小判の湯」を探索しに、沢へ下りた。

さすがに小金井沢の水はまだ冷たい。

しばらく行くと鳳凰の湯らしき箇所が見える。

たしかに「空中露天風呂」である(^^)。慎重に上って入湯。





湯船の底に大量の落葉が堆積していた。

すくいあげてみたが、あまりに多いので時間がかかりそうなので、あきらめた。

お湯は金花湯よりも硫黄臭が強く、湯温も適度で気持ちが良い。

何よりも渓流のせせらぎを聴きながら新緑を眺めて露天風呂に浸かるという贅沢さが素晴らしい。

お金では買えない贅沢である(^^)。

しばらく楽しんだ後、大判・小判の湯を探しに下りた。

それらしきものを見つけ、入湯。まあまあかな(^^)。

しかし湯船のそばの大きな岩の上に動物ではなく人間の排泄物が・・・・・

しかもティッシュペーパーも・・・・・

どうしてこんなところに???野生動物以下のマナー・・・・

やはり鳳凰の湯の方が良かったので、戻って、しばらく浸かった。

おなかが減ってきたところで、テントに戻って朝食。

朝食を食べていると晴れ間がでてきて、雲が消えていった。

お日様に照らされた金花湯はとても美しい。

まわりの緑も映えて、素晴らしい景色





しかしながらお日様が出て暖かくなってきたせいか、ブヨが活動を始めた。

食休みを兼ねて、もう一度、金花湯につかる。

きのうの難行程の疲れがすこしづつ消えていくようだ。

お湯から上がるたびにブヨが襲ってくる。





湯疲れしたところで、入湯終了。汗がひくのを待って、服を着て、

テントの撤収。荷物をバイクまで一度に運ぶのは無理なので、

二回に分けて運んだ。

金花湯の映像を脳裏に焼き付けて、9時に出発。

念のため、カワサキ車(KDX?)を撮影しておく。





荷物を積んで、バイクをおいてある道路決壊場所を出発したのは9時30分だった。


 昨日の倒木地帯を無事くぐり抜け、馬鹿殿岩までは問題なく通過。

その先のV字地点は予想通り悪戦苦闘となったが、荷物を全て下ろし、

なんとか突破。安心したせいか泥沼地帯でタイヤをとられ転倒。

さらに落石地帯で、タイヤをとられまたまた転倒。

睡眠不足による疲れがでてしまったようだ。

荷物を下ろし、ジェベルを起こして、また荷物の積み直し。

その後は比較的順調に進んだが、順調過ぎるなと思い、ふと止まって後ろを見ると・・・ない

・・・荷物がない。

どうやら、ギャップを通過しているうちに、振動でゴムバンドが緩んで落ちてしまったらしい。

ジェベルを駐車させて、歩いて戻る。

20分ほど歩いて、荷物を2つ見つけた。さらに10分ほど歩いて、残りの荷物を発見。

重い、重いと言いながら、かついで歩く。

空は青空、風が無く、とにかく暑い。飲料水も全部飲んでしまいなにもない。

谷を下りていけば、沢はあるが、はるか下だし、無事に下りられるかどうかわからない。

日陰を見つけて、しばし休む。

もう12時30分だ。のどがカラカラだ。水が飲みたい。





林道脇に生えている、フキの茎をちぎってかじってみる。

ダメだ、ほとんど水が出ない。

次はイタドリ。茎の先端の方にかじりつく。

酸っぱいが水気がある。次々にイタドリの茎にかじりつく。

なんとか水分補給になったようだ。

往復1時間かけて、ジェベルまで戻り、荷物を積み直す。

しばし休憩。ジェベルの近くのイタドリをかじって、また水分補給。

その後、2ケ所の道路崩落場所を荷物を下ろして、ジェベルを押しながら慎重に通過。





往きと反対でやや登り坂だったので、押して上がるのが難しかった。

難所を通過して、ひと安心。安心して油断したせいか、砂利にハンドルをとられて転倒。「うー」、痛かった。

林道も高度が高くなり、山並みが美しく見える。








大平山。狩場山・東狩場山。

狩場山は残雪が美しく輝いている。

景色を眺めながら走っていると、いつのまにかゲートに到着。





13時50分。

ゲートには車が1台とまって、人がなにやら動いていた。

ふきを採っていたのである。急に現れたバイクにやや驚いたようだった。

ゲートを出たところでジェベルから下り、荷物を直し、国道を目指す。

Seicomartで、休憩。水分を補給。前日、濡れた服を干して乾かす。

40分ほど休憩して、15時出発。

月越峠はやはり霧、黒松内から先は曇ってきた。

倶知安・余市・小樽・札幌を通ってR275を北上、途中から雨が降り出した。

家まであと少しのところで、ずぶ濡れに。往きも帰りも濡れてしまった。

20時に帰宅。

とにかく疲れた秘湯探訪であったが、無事に帰宅することができ、達成感でいっぱいであった。

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